去年より登記・供託オンライン申請システムがスタートし、インターネットによる電子申請や書類の電算化について改めて考えさせられるようになりました。全てが簡素化され登記申請の敷居が低くなり、処理や作業が効率的かつスピーディになる反面、強く感じるのが「人間が見えづらくなる」ということ。大雑把にいえば形式だけが先立って融通が全く利かない。
この件に限った話ではありませんが「場所や人で対応が変わる」と、どこかしらに歪みが生じます。不平不満がでます。なので、法務局の立場からすれば出来るだけオンライン化を押し勧めたいのでしょう。個人的な感情を持って登記作業をしてもらっては困るので。入力する手数や段階が増えるとミスも増えますし。
とてもいいことだと思います。しかしながら、自ら低くしてしまった敷居や逃げ場のないシステムから今までになかった不必要な作業に追われることも多くなっているのではないかなーと勝手ながら想像します。多くの人は全ての要望に応えることがサービスやホスタピリティだと勘違いしていますから。身勝手な要求だと理解できずに、対応しないお役所は税金ドロボーとしか思っていませんから(笑)
時代は大きく変わってきています。時間の問題だとも思います。が、密な意見交換はもちろんのこと、柔軟な対応と譲歩や連携があってこそ完璧なオンライン化に繋がるのではないでしょうか。おそらく。。インターネットの向こうには機械ではなく人間がいます。その人間が見えてないと相手は理解しようと歩み寄ってきてはくれません。
やるなら徹底的に!
- 参考
- コンビニコピー機で住民票を印刷、シャープがオンライン交付サービス参入
- 戸籍の付票抄本を誤送付
- 来春にも住民票交付サービス-セブンに続きローソン、サークルKS
- 本人通知制度、見送りへ 問題点の指摘も 三木
ちなみに、どうでもいい話ですけどキャン事務所では書面申請が増えていますね(笑)