近年、自分の主張が気軽にできるようになってからというもの些細なトラブルが以前と比べて徐々に多くなっているように感じます。世知辛いといえばそこまでですが、ADR(Alternative Dispute Resolution)とは、これらのトラブルを裁判所での煩わしい手続きや段階を踏むことなくスムーズかつスピーディーに解決するための策です。
言葉ひとつひとつの意味が難しすぎて何が何やらサッパリ?かもしれないので、かなり大雑把に説明しますと…トラブルの原因や解決の糸口に精通する第三者の専門家が仲介役となり、民事訴訟を起こすことなく両者が納得できるような妥協案を模索し、和解するお手伝いをしましょうというもの。
ですが、法律的には強制力をほとんど持ちません。例外もあるので詳細はWikipediaを参考にしてください(笑)また、その手続きは弁護士だけに限らず、簡易裁判所訴訟代理関係業務の認定を受けた司法書士(認定司法書士)でも可能です。もちろん、喜屋武事務所でも相談や問題解決のお力になれますので、お気軽にお電話下さい。
話は戻って。上記の記事を見て、名称は「裁判外紛争解決センター」とありますが、裁判外紛争解決手続の総合窓口ではなく、沖縄弁護士会のサービスの一環(商品、パッケージ)と考えた方がいいかもしれませんね。一口にトラブルといっても、その種類は相談者の悩みのタネの数だけ細分化されているはずなので、面倒な詳細説明と第三者に状況把握させる手間を考えるとトラブルに詳しい専門家を探して相談することが問題解決への道は早いかもという印象。
ちなみに、法務省のかいけつサポートのページを見ると、現在のところ沖縄県でADR法の認証を得ているのは沖縄県社会保険労務士会だけなのかな??
裁判外紛争解決手続で解決に至らない場合は、当然ながら民事訴訟にまで発展するケースもありえますので、併せてご注意ください。
- 参考
- 沖縄県消費生活審議会(独立行政法人国民生活センター、問い合わせ窓口リンクより)
- 沖縄県の消費生活センター(独立行政法人国民生活センターより)
- 下請かけこみ寺事業(財団法人沖縄県産業支援公社)
- 沖縄ろうきんにおける苦情対応・紛争解決措置について
- そんぽADRセンターのご案内
- 金融ADR制度におけるJAバンクの苦情処理措置および紛争解決措置
- 社労士会労働紛争解決センター沖縄
- 沖縄医療事故問題研究会
- 沖縄県医療安全生活センター
- おきなわ境界問題相談センター開設PDF(沖縄県土地家屋調査士会)
- そんぽADRセンターの窓口を全国に拡大します
追加:新聞記事のテキストを削除しました(平成24年6月27日)