日本クレジットカウンセリング協会が明日より多重債務ほっとラインを開設するそうです。任意整理が可能な場合は沖縄相談室(毎月第三木曜日開催)で弁護士や専門家が面談し、無料で支援するとのこと。
沖縄県県民生活センターが企画する、くらしのサポート講座にて沖縄弁護士会と沖縄県司法書士会の講座が催されます。興味のある方はご参加ください。先着50名。なお、無料相談会が実施されるかどうかはわかりません。
平成24年度 「くらしのサポート講座」受講生募集について
- 第2回「意外と身近な多重債務問題 ~相談方法と解決策~」
日 時:平成24年12月20日(木)19:00〜20:50
申込み:平成24年11月12日(月)~12月19日(水)- 第9回「遺言書の書き方、知っていますか? ~遺言の作成と相続に関する基礎知識~」
日 時:平成25年 2月14日(木)19:00〜20:50
申込み:平成25年 1月7日(月)~ 2月13日(水)
台風のために中止になった第12回クレジット・サラ金被害をなくす沖縄交流集会が11月23日に開催されるそうです。
11月23日(金・祝)「クレジット・サラ金被害をなくす沖縄交流集会」のご案内
と き:2012年11月23日 13時〜16時半
ところ:沖縄県青年会館
参加費:無料
主 催:沖縄クレジット・サラ金被害をなくす会
※リンク先の文章を読みやすいように一部修正加筆し、依頼の際に注意する点を赤字にしました。
最近、週末になると沖縄県外の弁護士や司法書士が開催する無料相談会を告知する折込み広告をよく目にします。謳い文句は「県内で相談しづらい方も県外の弁護士、司法書士に依頼すれば安心!」みたいなもの。こんな手口に引っかかる人なんて本当にいるのかな?と思っていたら、、やっぱりいるんですね(汗汗)
以下は法テラス沖縄に勤務する冨田さとこ弁護士のブログから引用。
債務整理の目的
(中略)
先週受けた債務整理の相談で、ひどいものがありました。
ヤミ金についての相談で、消費者金融は既に東京の弁護士に依頼しているとか。事情を聞いたら、沖縄で多重債務限定の無料相談会を開いた某事務所。
やるなら全部やればいいのに、「ヤミ金は法テラスに行きなさい」と言って、消費者金融だけ受任して東京に帰って行ったとか。なんだそれ・・・。消費者金融だけなら楽だよね。本人にとっては何の解決にもならないけれど。
更にひどいことには、「ヤミ金の名前や住所が分からないなら、自分で調べなさい。調べてから法テラスに行きなさい」と指示されたとか。
調べるって、相手に電話するしかないじゃん。
自分で電話してヤミ金に「名前と住所を教えて」と言えっていうの?
そんな大変なこと、どうして依頼者本人にさせようとするの?多重債務に追い込まれた人の気持ちを知ろうともしない。相談者は追い詰められているのに、無邪気に更に追い詰める。
たぶん、ヤミ金事件を扱う覚悟もなければ、事件を扱った経験もないのでしょう。せめて間違ったアドバイスはするな!と腹立たしく思いました。
佐渡にいた頃も、何度かありました。
債務整理を「弁護士のために」やっている事務所の禍。東京の事務所に電話だけで債務整理を依頼。
ヤミ金だけ受けてもらえず、結局サラ金を整理したってヤミ金があるなら困窮状態は変わらず(ある意味サラ金のお金を回せなくなった分悪化している)、最後は会社のお金を横領して逃げて、佐渡で逮捕されたとか・・。生活状況から考えれば支払を続ける任意整理なんて不可能なんだけど、自己破産や個人再生だと弁護士や司法書士が佐渡までこなきゃいけないから、無理に任意整理をするとか。
挙げ句、給料の半分以上を積み立てろと言い、積立ができなくなった途端、弁護士費用だけ回収して、とっとと辞任とか。東京の事務所に債務整理を依頼していた方が亡くなったと、泣きながらやってきた親族。
私から当該事務所に電話をしたら、依頼者に会ったこともない登録2~3か月の弁護士が、しゃあしゃあと淡々と言いました。「守秘義務があるからお話できません。まずは文書をいただけませんか?」。
ふざけるなと思いました。
私は依頼者が亡くなったら、まずそのことに驚くし、何が起きたのかと聞くと思う。その弁護士は、電話で事件を受け、全て事務員にさせているから、この態度。
1年目から、そんなすれた仕事をしていていいの?何のために弁護士になったの?もう言い出したらキリがないのだけど、法律家が「金儲け」を債務整理の目的にしちゃいけない。
「結果的に」過払い金が回収できて、そこから相場以内の弁護士報酬をもらうというなら問題ありません。
でも、定型的に処理できるからと、最初から「金儲け」を目的にするのは絶対に間違っていると思う。
結果として、弁護士に頼む前より状況が悪化している人がいます。債務整理は、生活の再建が目的のはず・・。
たしかに沖縄県は狭い島国です。実際に会ってみたら知っている人だったというのはよくある話です。なので、県外の事務所が処理する債務整理もデメリットだけとは限りません。しかしながら、このような無料相談会の広告を打つのには必ず「理由」があります。
冷静に考えれば判断できるのかもしれませんが、藁をもつかむ気持ちで相談会に参加してみたら後に引けなくなったということでしょうか。沖縄県内で開業している司法書士や弁護士の先生に顔を見て相談するのと、県外の事務所へ電話口で相談する。何かトラブルがあったときに事務所へ直に足を運び、詳しい話を聞けるのは最大のメリットです。
「知ってやる」と「知らずにやる」結果は同じように見えても意味合いは雲泥の差があります。まずは知ってください。一人でも多くの理解が得られるといいのですが。
あと、、県内で開業しているけど、、生まれ育った地が沖縄県か県外出身かでも伝わるニュアンスや把握できる内容がビミョーに変わってきたりもします。言葉の言い回しだったり文化的な意味合いで。これも知っていたら対処できますがね(笑)
債務整理バブルが弾け、ようやく落ち着きを取り戻した気がする今日この頃。同じウチナーンチュとしてとても誇らしく思う反面、沖縄県では無計画に消費者金融やクレジット会社からお金を借りる人がとても多いことを示しているようにも感じます。喜んでばかりはいられない。
追加:新聞記事のテキストを削除しました(平成24年6月27日)
金融庁の「多重債務者相談強化キャンペーン2011の実施」を受けて、今週末に沖縄クレジット・サラ金被害をなくす会の主催で「借金なんでも相談会」が催されるようです。
日時は11月12日(土)の10時〜17時まで。予約は不要です。会場は名護市、嘉手納町、沖縄市、那覇市の4会場。くわしいお問い合わせは同会(098-836-4851)まで。
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…厳密に言えばソフトではないのですが(汗)
喜屋武事務所では、民事法研究会が発行している「Q&A 過払金返還請求の手引」に付属している利息計算ソフト「利息制限法に基づく法定金利計算書」というExcelファイルに入力して債務整理の引直し計算をしています。
この編者、名古屋消費者信用問題研究会のサイトに行くと同じファイルがありますので、興味のある方はダウンロードしてみてください。作者は東京弁護士会の角田淳弁護士。この場を借りて、ありがとうございます。
ちなみに、使用方法は簡単なExcelの知識とちょっとしたコツが必要です(笑)
なお、このExcelファイルをフリーソフトのOpenOfficeやLibreOffice(ともにMac版)で開いたらExcel独自のマクロを使っているせいかキチンと反映しない場合がありますので、MicrosoftのExcelでの使用をオススメします。Numbersもアウトでした。私はMicrosoft Office 2011のExcelで使っています。