LIbreOfficeで文字の均等割付けをする。

LibreOfficeへ移行するにあたっての問題点。それが「文字の均等割り付け」です。文字の間隔を広げることはできますが、ポイント(pt)表示なので文字数で把握しづらいのがネック。

空欄を入れてそれっぽく誤摩化したり、表を挿入し両端揃えにしたりする方法もあるようですが、ちょっとめんどくさい(笑)

てなわけで、Google先生に聞いてみるとOpenOffice.org日本ユーザー会のメンバーがマクロを使った均等割付けのエクステンションを公開していました。

文字の均等割付マクロ

プログラムについては無知なので、一見すると何が何だかわかりませんが、リンクページの下にある「JapaneseJustify.oxt」をまずダウンロードしてください。

機能拡張マネージャーダウンロードしたファイルをダブルクリックすると機能拡張マネージャーが立ち上がるので、そのままプログラムをインストール。もし自動でLIbreOfficeが起動しなければ、ツール > 機能拡張マネージャーからインストール可能だそうです。

ツール>カスタマイズつぎに、均等割付けのためのボタンを設置します。ツールからカスタマイズをクリック。

ツールバー追加カスタマイズのツールバータブをクリック。書式設定のツールバーに追加します。保存先がLibreOffice Writerになっていることを確認し、追加をクリック。 JapaneseJustifyマクロ追加範囲の項目からLibreOffice マクロ > マイマクロ > JapaneseJustify > Module1をクリックすると8つのコマンドが表示されるので、Kintoを選択し、追加ボタンを押したあとに閉じるボタンを。

名前を変更とアイコンの変更そのままでも構わないですが、見栄えがよくないのでアイコンと名前を変更し、場所をわかりやすい位置へと移動。キャン事務所ではアイコンをスマイルマークにし、名称は「文字の均等割付」に。場所は両端揃えの後ろに配置しました。

文字の均等割付割付ボタンを押すとこんな感じになります。ちなみに、マクロで均等割付けしているので JapaneseJustify.oxt をインストールしていない LibreOffice、Microsoft Wordでも均等割付けされています。

また、メニューバーへ同マクロを追加したい方はカスタマイズからメニュータブの書式のなかにある「セクション」の下に保存してください。メニューに追加しているとAlt+(O)+(K)とキーボード操作するだけで割付ウィンドウが表示されるので便利です。キーボードの順番からオッケー(OK)と覚えてください(笑)

なお、追加した名前と場所は上記リンクにある「均等割付サンプルテキスト.odt」を参考にしています。

 

 

作者のはにゃ?さん、satoさん、鎌滝さん、この場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

追加

(注意)LibreOfficeを3.6.5から4.0にアップグレードすると使えなくなるようです。

解決しました! > LibreOffice 4で文字の均等割付ができるようにマクロを修正する。

 

 

今昔文字鏡。

先輩から伺いました。株式会社エーアイ・ネットという会社が提供している今昔文字鏡というフォント集になるのかな?ソフトウェア??かなり昔からあったようで、現在では漢字16万字が扱えるとか。驚愕!

文字鏡研究会もあり、TrueTypeフォントSVGフォントがダウンロードできるようになっています(注意:フォントのダウンロードについて)

この研究会からだしているパソコン悠悠漢字術今昔文字鏡徹底活用という書籍には11万字が収録されているCDROMが付属しているそうです。お得!

オンライン申請には使えないと思いますが、Wordで申請書を作成するんだったらわざわざ戸籍統一文字情報から引っ張らなくても済むかも。未調査。

申請用総合ソフトも文字鏡フォントサーバみたいなシステムを導入してくれたら申請書がきちんと表示されるから助かるんだけどな。。

参考までに島根県立大学e漢字データベースも。

 

 

法務省の戸籍統一文字情報を利用して書面申請書に外字を挿入する。

どうも。徐々に電子申請よりも書面申請の数が増えてきているキャン事務所です(笑)

さて。現在でもパソコンを使わずに登記申請をしている事務所はない(ワープロはあるかな??)と思いますが、登記申請の際に一番悩ましい問題が外字です。外字エディタやペイントソフト等で地道にコツコツ作成するという方法もありですが、やっぱり手間がかかっちゃう。。そこで、今日は法務省の提供する戸籍統一文字情報を上手に使って外字を手軽に挿入する小技を書いてみたいと思います。

※説明にはMacintosh版のMicrosoft Word.appを使っていますが、だいたい似たような感じだと思います。

 

登記申請書外字例

今回はWordで作成した申請書へ外字である那覇を挿入してみます。まず、戸籍統一文字情報のサイトから「那」と「覇」のイメージを検索し、パソコンへダウンロードし適宜保存してください。

ファイルからの画像次に、那に該当する部分をアクティブにし、Wordのメニューバーにある挿入 > 写真 > ファイルからの画像…から、さきほど保存しておいた「那」のイメージを選択してください。

那を挿入ばばばーんとでっかいですね(笑)慌てなくてもオッケー。挿入するとちょうどこんな感じになるはずです。

図の書式設定挿入されたイメージの破線の内側部分へポインターを運び、右クリックしてコンテキストメニューを表示させ、図の書式設定…を選択。

サイズ倍率図の書式設定からサイズタブをクリックし「縦横比を固定する」と「元のサイズを基準にする」のラジオボタンにチェックを入れ、倍率を8%にしてOKボタンを。

覇も同様に挿入すると、このように外字が綺麗に表示されます。すこーしだけズレているのが気になりますが。この申請書を法務局へ提出すれば、担当書記官が調査時にチェックを入れ、登記簿へと間違えずに記載してくれることでしょう(笑)

もし、気づいてくれるかが心配であれば外字以外のフォントをゴシック体などに事前に変更しておくと安心ですね。サイズは12pt。フォントはMS明朝です。

 

 

 

ワードで登記申請書を作成する際の注意点。

登記申請書にはブランクが必要

法務局のサイトから提供されているワード形式の登記申請書の雛形には上部に大きな空欄があります。これは法務局で受付する際に発行するラベルシールを貼るためのスペースです。

ラベルサイズ例

サイズはおおよそ幅が105mmで、高さが46mmくらい。この右隣に受付印のデータを挿入すればOKです。

受領証シールまた受領証も同様にスペースが必要です。

 

 

 

法務局受付印データの使い方。

一年前にキャン事務所で使っている書面申請用の受付スタンプのデータを公開していますが、実際に登記申請書を作成する際に使ってみたら使いづらくはないですか?よく考えてみたら、肝心の使用方法を書いてなかったことに気がつきまして。今更なからの補足説明。※ Microsoft Office Word 2003 を使っています。

 

登記申請受付印まず、ダウンロードした画像データを分かりやすい場所に置き、分かりやすい名前にリネーム。この場合は「登記申請印.jpg」という名前でマイピクチャに入れました。

ファイルから 次に、Wordを起動し、メニューバーの挿入(I) → 図(P) → ファイルから(F) を選択。

図の挿入

ウィンドウが開いたら、マイピクチャの「登記申請印.jpg」を選択。

図を右クリックWordのドキュメント内にダウンロードしたデータが表示されるので、マウスで右クリックし、図の書式設定(I) を選択。

図の書式設定レイアウトタブをクリックし、外周(T) を選択、OKボタンを押してください。

登記申請受付印設定後すると、データの上に緑色のアンテナがニョキッと生えてきます。これが表示されたら設定完了です。画像データが自由に移動でき、申請書の任意の場所(主に右上の辺り)に配置することができます。

 

 

 

 

行間と文字間のバランスが気になるんです。

公示

皆さんは上の写真に記載されている文章をキチンと把握することができるでしょうか?私は縦書きかと思っちゃいました(笑)ゲシュタルト崩壊とは少し意味合いが異なるかもしれませんが、申請書を作成しているとき文字の間隔はどうしたらいいのか稀に悩むことがあります。

白いキャンバスに羅列された文字。綺麗に整理整頓させると気分的にも気持ちがいいもんです。しかしながら、読み手の目線に立って我に返ると見づらく感じることもしばしば。わかりやすく「名字と名前の関係」を例に挙げると…

  1. 司法書士  喜屋武孝清
  2. 司法書士  喜屋武 孝清
  3. 司法書士  喜 屋 武 孝 清

この三種類での記入方法が可能のはず(伝わりやすいように「司法書士」の間にはスペースを入力せず、氏名の前には全角スペースを2つ入力しました)

見やすさ読みやすさからいえば、1が一番スッキリしているでしょうか。2は名字と名前の区別がつきやすいが、間隔が広く感じる。3は全体的に隙間ができているので、存在感があり目立つかもしれませんが、全角スペースや改行は一定の幅で送られるので多用しすぎると前後左右の関係から引っ張られて誤読が生じる可能性が高そう。

ちなみに、登記事項証明書の所有者名は上記3の方法で表示されています。ということは登記申請において「名字と名前の区別」は特に重要視していないということでしょうね。住所も記載されてますし。名前は所有者を判別するために必要な記号のようなイメージか。