Apache OpenOfficeをインストールしてみた。

ApacheOpenOfficeでの均等割付LibreOffice 4.0から文字の均等割付が何故かできなくなって俄然やる気がなくなっていましたが、MacBook Pro に Apache OpenOffice 4.0をインストールし、以前の記事通りに設定するとできました。パチパチパチ。

ちなみに、Apache OpenOffice だと IPAmj 明朝をインストールしていれば異字体を表示できるとのことなので試してみましたが、Mac版の対応はまだのよう。残念。

念のため LibreOffice 4.1をインストールしてみましたが、やっぱり文字の均等割付はできず。うーん、、こりゃあ、Windows のバージョンアップは見送って、乗り換えしかないのかな?(ダウングレードするのが面倒なので Windows にはインストールしていない)

 

 

沖縄県内の異体字地名。

以前、沖縄県内で使用されている外字地名のまとめ戸籍統一文字情報から引っ張って作成しましたが、異体字セレクタを利用するには情報が足りないので、IPA MJ 文字情報検索システムから再度引っ張ってきました。IVSの記号が必要です。

IVS - 桴

IVS - 饒

IVS - 渠

IVS - 那

IVS - 覇

IVS - 樋

余談

IVS - 渠2とてもよく似ているので、デザインの違いとも取られてしまいそうですけど、全く異なる文字のようです。上の渠と異なり巨の上下にある横線が突き出ています。上記の部首は水で、こちらは木。

 

 

書面申請用にIPAmj明朝をインストールする。

来る X デーに向けて IPAmj 明朝をパソコンへインストールしておくことに。

IPAmj 明朝とは文字情報基盤整備事業が作成した約6万文字を収録するフォントで、誰でも無料で利用することができます。この6万文字のなかには当然ながら戸籍統一文字も含まれているので、外字も表示入力することができます。

しかしながら、それは双方に IPAmj 明朝がインストールされていることが大前提。片方にインストールされてないと表示されません。また、入力するためにはちょっとしたコツと IVS(Ideographic Variation Sequence)に対応するアプリケーションが必要です。

IPAmj明朝をインストール インストールする方法はとても簡単。ダウンロードページから ipamjm00201.zip をダウンロード→解凍し、ipamjm.ttf をクリック→インストールするだけ。

IPAmj明朝で外字を挿入ちなみに、フォントを IPAmj 明朝にして那覇の画像データを挿入するとこんな感じ。挿入後にサイズを12pt、折り返しなしで設定。簡易検索システムからダウンロードしたPNGファイルは透過ファイルなので、県と市の間に全角スペースを2つ入れています。

外字を挿入したのがわからないくらい違和感がなく自然ですね。調査する担当者が気づかないと困るので、外字には鉛筆で目印を付けておいた方が親切かもしれません。

なお、LIbreOffice や Apache OpenOffice も近い将来 IVS に対応予定とのことですが、それまで待てないという方はインストール後に Windows 7のメモ帳で試してみて下さい。

異体字を画像として利用する方法 – LibreOffice

素人の私は違和感なく見えるように「LibreOffice で外字を挿入する方法」という記事を書きましたが、日本OSS推進フォーラムが提供しているPDFにあった方法も備忘録として書いておきます。

挿入した画像の設定画像データを保存し、挿入するまでは同じ。挿入した画像をダブルクリックすると表示される設定にサイズを12pt(pt表示にするにはツール > オプション > Libreoffice Writer > 全般 > 使うサイズをポイントに変更)

アンカーを「文字として」に。位置の縦を「中央」基準を「行」に設定。

日本OSS推進フォーラムの方法で外字を挿入設定するとこんな感じで表記されます。どっちがいいかな??

ちなみに、異体字の検索は法務省の戸籍統一文字情報ではなく(経済産業省の)文字情報基盤整備事業簡易検索システムを利用している模様。

 

壺と壷。

沖縄には壺という文字がつく地名があります。壺屋と壺川。私の場合、筆記するときは面倒なので「壷」で書いて、パソコンから入力するときは「壺」を使っていました。

普段から何気なく使っているので気にしたことすらなかったのですが、壷を指定するお客様がいたので慌てて調べてみることに。

那覇市の住民票では「壺」が使用されています。壺屋焼物博物館も「壺」を使っていますし、沖縄県地名大辞典にも壺屋、壺川ともに「壺」で記載。登記情報検索サービスや登記情報提供サービスで確認しても「壺」です。

勘違いで終わらせてもよかったのですが、那覇市のサイトに

「壺屋」、「壺川」等の地名で使用されている「壷」、「壺」は、「壺」へ表記を統一しました。

の記載が。うーん。どういうことだろう?書面を文字入力にしたから念のためにってことなのかな?よくわからん。

壷と壺そして意外だったのは、戸籍統一文字情報には省略化された「壺」が正字ではなく複雑な「壷」が正字とあったこと。謎は深まるばかり。以前と同様に気にせず「壺」を使用すれば問題ないと思いますが、経緯があれば知りたいですね。

ちなみに。壷川自動車学校のウェブサイトでは両方とも使っているようですけど、登記事項証明書はどっちなんだろう。こちらも気になりますね(笑)

 

 

難しい方の「はま」で。

はま沖縄県の石垣島出身者に多い姓に「おおはま」という名字があります。私もはっきりしたことはわからないのですが、実はこの姓、3種類の表記があるそうで。

  • 大浜
  • 大濱
  • 大濵

一般的に見聞きする上の二つはパソコン上からも容易に入力が可能なんですが、一番下にある「はま」だと探すのも入力するのも一苦労。

おそらくは同じ門中なんでしょうね。一族や祖先の意思を尊重して簡単な「はま」なんかに決して心を売らないぞー!迎合しないぞー!という熱い心意気を感じたり。その経緯や取り扱い?があれば話を伺ってみたいです(笑)

トップは「宮良」、2位「金城」石垣市の「姓」ランキング2006年

 

 

 

那覇市辻。

あれ?きっかけは郵便番号を検索しているときでした。「つじ」のしんにょうにある点って2つだったの??

戸籍統一文字情報-つじというわけで戸籍統一文字情報で「つじ」を検索してみると、ちょんちょんと点が2つある「辻」が親字・正字とあります。知らなかった。

那覇市辻登記・供託オンライン申請システムからオンライン物件検索すると外字ではないようです。

沖縄県>那覇市辻が、登記情報提供サービスを開いてみると辻は点が1つで外字表記(隣にある那覇と同様に画像で作成されている)??どういうことだろう?登記事項証明書ではどのように表記されているのかな?

 

 

 

沖縄県内の外字を含んだ地名一覧。

登記・供託オンライン申請システムの不動産登記情報の検索を参考に沖縄県内の外字を含んだ地名をピックアップしてみ…

  • 石垣市桴海(ふかい)
  • うるま市与那城饒辺(よなしろのへん)
  • 大宜味村字饒波(のは)
  • 久米島町字仲村渠(なかんだかり)
  • 名護市字饒平名(よへな)
  • 那覇市樋川(ひがわ)
  • 南城市玉城字仲村渠(なかんだかり)

…ようと思ったんですが、全部変換できちゃった。文字が小さくて潰れているから微妙に異なっているのかもしれないけど。

もしかしたら機種によって変換できないかもしれない、また検索しづらい文字もあったので戸籍統一文字情報からキャプチャーしたデータを貼っておきます。

申請用総合ソフトの漢字検索機能から使おうと思う方は戸籍統一文字番号をメモして、漢字検索の文字コード検索から文字セットを法務省戸籍統一文字に設定。番号を入力してください。

戸籍統一文字情報-ふ戸籍統一文字情報-の戸籍統一文字情報-かり戸籍統一文字情報-な戸籍統一文字情報-は戸籍統一文字情報-ひ

書面申請で使いたい方は以下のデータをダウンロードし、解凍して使ってください。

外字PNGデータ

 

ナハ。

沖縄県地名大辞典739項私は那覇研究家でも外字研究家でもありませんけど、琉球史研究家の上里隆史さんがとても興味深いツイートをしていたので紹介されてもらいます。

正徳16は永正18のミスかなーと思ったのですが、種子島時尭は1528年生まれらしいので、別の年号との勘違いだと思います。はい。まあ、細かいことは置いといて。

時は安土桃山時代。沖縄が琉球と呼ばれていた時代。尚清王尚元王あたり。その頃から「那覇」という表記が使われていたなんて驚愕ですね。その書状には新字体と外字のどちらが使われていたのかな?

登記簿に外字の「那覇」が使用されるようになった経緯には原因があると思うのですが、私には皆目検討がつきません。手書き文字だから読み違いとかもあったんじゃないかな?と妄想してみたり。戸籍も達筆すぎて読み解くのに苦労することがありますしね(笑)

ウチナーグチだとナーファ(nafa)と呼びますが、放送用語委員会の前身、放送用語並発音改善委員会でナハ(naha)と決定されたそうな。

 

包摂規準という言葉もあるのか。頭の中に入れておこう。写真は沖縄県地名大辞典739項の那覇市の項目より。

 

 

ローマ数字の登記について考える。

登記・供託オンライン申請システムで使用できない文字かなり前にローマ数字が機種依存文字なので登記には使用できないというエントリーを書きました。

登記・供託オンライン申請システムで使用できる文字が、改めて申請者操作手引書を確認すると使用できる文字のなかに「英数字(全角及び半角)」とあるではないですか!?

何が言いたいのかというと、与那原家Ⅱだと機種依存文字が含まれているので登記はできないが、与那原家IIや与那原家IIでは登記が可能だということ。登記が可能だということは、この方法で登記している人がいるかもしれないということ。

うーん、、もしかしたら、、ローマ数字は外字として扱うのではなく、アルファベットを並べて申請する方がベターなのかな?実際のところはどうなんだろう?表記する方法が3種類あるって悩ましい。

チャンスがあれば法務局の見解をこっそり確認してみようっと。

 

ちなみに、与那原家を例にあげたのは特に深い意味はありませんので悪しからず(笑)

[map addr=”那覇市鏡原町10-20″ width=”580px” height=”300px” zoom=”20″]